小学校
小学校カリキュラム
小学校では、6歳から12歳までの児童を低学年(小1~小3)と、高学年(小4~小6)に区分しており、朝8時50分始業、3時20 分終業です。その後は4時10分位までさまざまなクラブや諸活動があります。カリキュラムは日本の小学校学習指導要領のすべての目標と内容に沿うとともに、より豊かで国際的な学習体験を積めるようにしています。
国語(日本学習)
国語は2つのクラスに分かれており、日本語を母国語とする児童、あるいは十分に理解できる児童は「国語」の授業で、日本語の理解がまだ十分ではない児童は、「日本学習」の授業で学びます。「日本学習」は、日本語の基礎や日本の文化や伝統を学びます。とりわけ日本の文化伝統については、全校集会や行事でも大きく取り上げています。
英語
言語発達において大切な、読む・書く・聞く・話す、の全スキルを伸ばします。幅広いフィクションやノンフィクションの本を読み、学習レベルに応じたオックスフォード・イングリッシュ・カリキュラムのテキストを学んでいます。また、さまざまな目的に応じて書く機会を設定します。目標に沿った英語力を高めることは、すべての科目でも重視されています。ブックウィーク(読書週間)のような特別な行事では、読み書きを中心に学びます。
算数
算数は、日本の学習指導要領の目標、および、ホワイト・ローズ算数カリキュラムの目標を基に、数、図形、空間、代数、測定、情報処理など主要分野に焦点を当て、幅広い算数の能力を育てます。授業では、暗算能力を高め、実際に書いて計算する活動に生かします。本校では、日本の公立学校の学習目標より一学年上の算数の授業を行います。
ICT(情報技術)
ICT(情報技術)の授業では、日進月歩のICT技術についての子どもたちの活用能力を高め、理解を深めます。授業では、基本となるキーボード操作だけでなく、ワード、エクセル、パワーポイントなどの主要なソフトウェアプログラムの使用方法や、効果的で適切かつ安全なインターネットの利用法と、基本的なプログラミングにも重点を置いて指導します。ICTの授業では、コンピュータールームを利用します。また本校ではICT環境が整っており、他の授業や授業以外の活動においても、iPadや電子黒板を活用しています。
理科(3~6年生対象)
物質の特性、エネルギー、自然、光、力、電気、生命と地球、気候、植物、体、太陽系等について学びます。授業では、安全に、科学的な手順によって作業する方法を身につけます。また、理科室にある専門的な器具や設備を活用して観察や実験を行い、その経過とそこから得られた結果を適切に記録します。毎年、「MIS小学校サイエンスフェア」に取り組み、理科に関する自分たちの自由研究を発表します。
生活科(1.2年生のみ対象)
Personal, Social and Nature Studies(略称:PSNS)は日本の小学校学習指導要領における「生活科」に該当します。1,2年生のための生活科では、学校や地域、身近な人々、自然や生き物の育て方などについて学びます。生活科の学習は、3学年以降の理科や社会科の基盤となります。
社会(3~6年生対象)
社会科では、社会生活、平和で民主的な社会のあり方、それに伴う責任について理解を深めます。子どもたちが自国や世界についての理解と愛着を高め、身近な環境保護の必要性について学びます。
芸術(図工・音楽)
「Art(芸術)」には「図工」と「音楽」が含まれます。図工の分野では、いろいろな材料を用い、造形美術についての理解を深めます。自然の物を学ぶことを通して、線、色、質感、デザインについて理解し、さらに直接観察したことやアイデアについて観察結果を記録します。芸術に触れたり、鉛筆描きや色々な道具と技法を使って作品作りをすることを通して、どうコミュニケーションを図れるかを考えます。作品を作る上で相応しい材料を用いる大切さと、自分やほかの児童の作品を適切に評価していくことを学びます。
音楽
音楽の分野では、日本国内だけでなく世界各国の音楽への愛着と感性を育みます。また、歌や楽器演奏を通じて、音楽的な才能を磨きます。音程、リズム、速さ、メロディー、強弱、流れ、フレーズ(楽節)などの音楽的要素の鑑賞力と理解力を育てます。さらに、音楽を聴いて感じたことを理解し、説明できるようにします。
家庭科(5.6年生対象)
家庭科(5、6年生対象)は、実生活に対応するための知識や、実用的なスキルを伸ばします。家庭や地域社会の一員としての役割を考え、基本となる毎日の調理、衣服や持ち物の管理、お金の役割と計画的な使い方の大切さを学びます。
体育
体育の授業を通して、子どもたちが身体的能力について自信を持ち、運動能力を身につけるようにします。身の周りや公共の場所での安全な行動と、他人への配慮を学びます。いろいろな運動能力を用い、体の動きや姿勢、バランスを正確にコントロールできるようにします。ほかの人の運動能力を観察したり、運動と食事によって健康な身体を維持することの重要性を学びながら、個々の運動能力を高めます。さまざまな体育設備や用具の使い方を学び、チームワークの良さを体験します。さまざまなゲーム(試合)に参加し、スポーツマン精神にのっとった、ルールや戦術、フェアプレーの大切さを学びます。
道徳
道徳上の問題についての討論や学習を進め、自分たちが暮らす社会に対して、子どもたちがどのように貢献できるかを学びます。また、学校や社会における決まりや社会的責任の大切さについて学びます。
特別活動
Creative Studies(創造的な学習)は、日本の「学習指導要領」の「特別活動」に当たります。特別活動では、地球市民プログラムや学校行事への準備活動等の中で、創造的な考えや実践的な行動を重視します。子どもたちは活動の中で形、色、質、デザインなどの領域に挑戦することができます。また生徒会の活動や「ハウス」(校内縦割りチーム)の活動において協力や競争し合う機会も含まれます。
総合的な学習
「総合的な学習の時間」においては、各教科や領域で学んだことを、異年齢の児童とのグループ学習や個々の学習などと関連付け、さらに理解を発展させることができます。教え合う活動、ボランティア活動、復習、発表、討論、実験、観察、さまざまな公共施設への訪問見学や調査などを通して学習します。主な分野として、国際理解、環境、健康、地域社会、情報技術、日本文化を学びます。